石原教授より


Q―この研究室はどのような研究室ですか?

それは僕が答えるべきではありません。
そういうのは外部の人間が客観的に見て言うのであって僕はもうココにいるから答えることはできません。皆さんで確かめてください。


Q―何を研究していますか?

溶液内で起こる化学反応のうち、主に金属錯体に注目し、反応活性種(本当に反応している化学種)の特定と反応機構を解明します。

簡単に言うと、どのような物質とどのような物質が反応して、どの部分とどの部分がどう反応して、どういうふうに生成物ができるのかを詳しく調べています。


Q―なぜこの研究テーマを選んだのですか?

化学反応で、物質Aと物質Bを混ぜると「なぜ」「どのように」物質Cができるのかを知りたく思うのは、化学の本質的興味のひとつだからです。


Q―具体的な研究手法を教えて下さい。

最近の測定機器である、低温ストップトフロー(SF)分光光度計、高圧SF装置、NMR装置、SF-NMR装置などを駆使して、精密な熱力学的測定や速度論的測定を行います。
さらに溶液化学的・分析化学的厳密解析を行います。


Q―研究室ではどのようなことを学べますか?

弁当に例えて言うと、本当の旨さは色とりどりの華やかなおかず(応用研究)ではなく、
その陰に隠れたお米本来の旨さ(基礎研究)だと評する人がいます。
当研究室では、見かけの華やかさはありませんが、科学としての化学のおもしろさ(お米本来の旨さ)が学べます。

Q―学生たちへのメッセージはありますか?

「いろいろな人が言っていることを鵜呑みにしない」というのが自然科学の基本です。
説明を受けて納得せずに、本当だろうかと疑問に思い、新たに調べて何かをやってみる。
そのためにも、暗記ではなく、物事を論理的に考える訓練をしてほしいです。
また国語・物理・化学・数学などいろいろな科目の基本を押さえておくことも大切です。
自分で手順を考えて実験を行い、論理的に考えるためのプロセスを身につけてもらいたいと考えています。

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