HOME | 研究内容 | 教員 | メンバー | 研究ハイライト(PDF) | 業績 | プロジェクトと助成金

研究内容

古川グループの研究目的は,各種分光法(紫外から赤外領域の吸収スペクトル,発光スペクトル,ラマン散乱スペクトルなど)を用いて,原子・分子レベルで,有機半導体・有機伝導体(ポリアセチレン,ポリチオフェン,ポリパラフェニレンビニレンなどの導電性ポリマー,金属錯体,色素など)やそれらの電子デバイスにおける物理化学現象を解明し,構造と物性を支配する基本法則を明らかにすることである.現在は,以下のテーマについて研究を行っている.

  1. 導電性ポリマーの構造と電気物性: 導電性ポリマーは化学ドーピングにより金属的な電気伝導性を示すようになる.ラマン分光法により,金属的伝導の起源となる分子構造を研究している.導電性ポリマー,導電性ポリマー/C60複合体の光誘起電子移動過程についても研究している.
  2. 有機電子デバイス: 有機半導体を材料として製作した発光ダイオード(エレクトロルミネッセンス素子),電界効果トランジスター,金属・絶縁体・半導体ダイオードなどの電子デバイスにおけるキャリヤーに関して研究し,新しいデバイスやナノ構造体の開発を行っている.
  3. 電界効果ドーピング超伝導:有機物質を材料として電界効果デバイスを製作し,電界効果ドーピングをおこない,金属的な伝導性や超伝導を示す有機化合物を探索している.
  4. 量子化学計算によるスペクトル解析: メ分子軌道法や密度汎関数法計算の結果に基づいて,吸収・ラマンスペクトルの解析をおこない,観測したスペクトルから分子構造に関する知見を引き出している.

早稲田大学 | 理工学部 | 化学科

Copyright© 2003, Furukawa Research Group, Department of Chemistry, School of Science and Engineering, Waseda University.