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在学生の声

学部2, 3年生の声

化学・生命化学科2年生 上原理紗子

化学・生命化学科2年生 上原理紗子
「化学との出会い」

小さい頃から科学系のテレビ番組を見たり、科学博物館に行ったりするのが好きでした。進路を決める時になって、ぼんやりと理系科目を学びたいと思って理系に舵を切りました。高校二年の時、自分の住んでいる世界の多くの現象が化学で説明できる、と先生から言われました。それから化学にとても興味を持ち、化学をより詳しく学びたいと思いました。

この学科では様々な化学を学ぶことができます。有機化学、無機化学、生命化学や物理化学など、今まで化学とひとまとめにしていた学問をより深く学べます。コロナ禍が始まったころに入学したため、オンライン中心での授業ですが、化学への興味はますます深まってきています。これからも学生生活を楽しみたいと思います。

化学・生命化学科2年生 黒岩航生

化学・生命化学科2年生 黒岩航生

化学が日常で目にする多くのものに関わっていて、大きな可能性を持っていると感じたため、化学・生命化学科に進学しました。本学科では、1年生の頃から化学の諸分野を基礎から学ぶための科目があります。大学に入ってすぐに化学に多く触れられるというのが魅力であると感じます。2年生からは生命化学の授業も始まります。本学科ではその名の通り、生命化学も必修となっています。生命化学では、化学の知識の助けを借りて生物系の知識を学ぶことができます。また、実験科目も充実しています。実験では大変な作業もありますが、今までやったことがないような化学実験に触れられるのは非常に楽しいです。今後は基礎知識を身に付け、より専門的な学習に備えていきたいです。

化学・生命化学科3年生 Wang Yutang

化学・生命化学科3年生 Wang Yutang

私は中国からの留学生です。高校の時に化学オリンピックをきっかけに化学の魅力に惹かれ、さらに深く学びたいと考え、留学を志し、日本に来て早稲田大学化学・生命化学科に入学しました。

入学後から基礎から専門までの幅広い分野を体系的に学び、さらに専門実験を通してDiels-Alder反応など教科書で学んだ反応を自分の手で進行させ、理解を深めました。コロナ禍により二年前期からの専門実験の多くはオンライン、または規模を縮小して対面で実施することになりましたが、実験室の担当の先生やTAの方々は実験動画コンテンツの製作などの対策を講じて、例年通りに実験の面白さを味わい、基本的な実験操作を習得できました。

留学生の私にとって、母国語ではない言語で授業や課題を取り込むことが大変でしたが、優秀な仲間の助けのおかげで乗り越えられました。今後とも学友と切磋琢磨しながら立派な研究者を目指して頑張っていきたいと思います。

化学・生命化学科3年生 德竹遼

化学・生命化学科3年生 德竹遼

私が化学に興味を持ったのは、高校生の時でした。私たちが生きている世界の最も基礎となる部分を解き明かす化学という学問に非常に惹かれました。一方で、化学の中で強く学びたいと思う分野が決まっていなかったのも事実でした。そのような意味では、高校における「化学」という教科の範囲である物理化学、無機化学、有機化学はもちろんのこと、「生物」に振り分けられるような生命化学まで学ぶことができる化学・生命化学科は私にとって最適でした。2年生から始まる専門実験では、日々のレポートが大変ではあるものの、それ以上に自分の興味関心を追求できる実験を行えるため、非常に充実しています。将来の専門分野を決めるまであと少しですが、これまでの経験を総合して決定したいと考えています。

学生の声(研究室配属生)

三輪凪沙(井村研)

井村研 長谷川誠樹
「物理化学の新たな楽しさ」

私は高校生の時に化学に興味を持ち、さらに深く学びたいと考え化学・生命化学科に入学しました。入学から3年間は、有機化学・無機化学・生命化学・物理化学の基礎を理論・実験の両側面から広く学ぶことができました。そのなかで物理化学は入学当初は苦手意識がありましたが、必修の物理化学実験を通して理論式と実験結果がつながっていく面白さを感じて、4年生で研究室に配属されるときに物理化学部門の井村研究室を選びました。現在は、ナノスケールの金の粒子に光を当てることで起こる特殊な現象を、研究室のオリジナルの装置を使って観察し研究しています。井村研究室は1人1人異なる研究テーマに取り込みます。しかし研究室内の交流は活発で、先輩・後輩関係なく研究についてたくさん議論できる雰囲気が井村研究室の魅力です。これからも周りと切磋琢磨しながら、日々研究に取り組んでいきたいと思います。

坂井ゆき(古川研)

古川研 坂井ゆき
「カーボンニュートラルな社会を目指して」

私は高校生の頃から化学が好きで,新薬の開発や環境問題の解決など幅広い分野に興味があり,化学を広く学ぶことができる化学・生命化学科に進学しました.1年生から3年生では有機化学・無機化学・物理化学・生命化学について講義や実験を通して基礎的な知識や技術を習得しました.3年間の勉強を通して,元から興味のあった環境問題について研究したいと思うようになりました.4年生からは物理化学分野の古川研究室で「CO2の電解還元」をテーマにCO2から炭素燃料に変換する反応について研究を進めています.太陽光発電などから得られた再生可能エネルギーをエネルギー源にした電解還元が実現できれば,カーボンニュートラルな社会を実現することができます.

今後は専門分野である物理化学からの視点だけに囚われるのではなく,他分野の知識や技術を吸収し,社会に役立つ研究をしたいと思います.

田子雄一郎(鹿又研)

鹿又研 田子雄一郎
「多角的視点を生かした研究を目指して」

私は高校時代化学が一番好きになり,大学では化学全般を幅広く学びたいと考え化学・生命化学科に入学しました。大学入学後は幅広く化学について学んでいく中で,有機化学に最も興味を持つようになり,ユニークな構造を持ちながら機能性がある分子について研究できるという点に惹かれて,鹿又研究室に入りました。現在は自分のテーマの研究に没頭する日々が続いており,疑問に思った時や実験が行き詰まった時は論文の調査や先輩達への質問,アドバイス等をもらい,化学・実験の見識を深めながら研究しています。化学・生命化学科では自分の専門となる分野以外も基礎から学ぶことができます。今後は有機化学の視点のみだけでなく他分野の知識を活かしながら研究を進めたいと思っています。

内田佳奈子(柴田研)

柴田研 内田佳奈子
「大好きな有機で化学界に名を残す」

高校の授業で、有機化学の奥深さと実験の楽しさを感じた私は、化学・生命化学科に進学しました。入学後は、物理化学、無機化学、生命化学を学びましたが、結局は有機化学の面白さを再認識するに至り、4年生で新有機反応の開発を行っている柴田研究室を選びました。配属後は、アミノ酸由来の研究室オリジナルな反応剤を用いて、多くの医薬品に含まれるスルホニル基を効率的に導入する新反応を開発しました。その成果を国際誌に投稿したところ、優秀論文として表紙に選ばれ、私が小学生の時から続けているジャズドラムと開発した反応をモチーフにしてデザインしました。柴田研究室の魅力は、先生の手厚いフォローのもとで、独自の研究テーマを自ら設定したアプローチで進め、その成果を論文として発表し、1著者として化学界に自分の名前を(永遠に?)残せることです。将来は産業界で、化学を活かして赤ちゃんからお年寄りまでを笑顔にする夢を叶えたいです。

Khine Phyu Phyu Thant(小出研)

小出研 Khine Phyu Phyu Thant
「My laboratory life」

Hi everyone! I am the international student from Koide Laboratory. Now I am doing a research on the specific interaction between collagen like triple helical peptides and collagen-binding proteins. I hope my research would shed light on the deeper understanding of native collagen recognition by collagen-binding proteins during angiogenesis in the extracellular matrix. I feel like I am lucky to be a member of Koide Laboratory due to the encouragement, expert supervision, and warm guidance of Professor Koide. Since, the members can discuss with Professor frequently, better understanding of individual research and improvements of research can be achieved.

大野裕樹(石原研)

石原研 大野裕樹

僕は元々、勉強について得意科目、不得意な科目は特に無く、どちらかと言うと理系科目が成績が良く化学のほうが物理より少し得意、という理由から化学科を選択しました。大学の授業は思っていたよりも難しくテストで苦労することもありましたが、友達の助けもあり、何とか四年生に進級して石原研究室に入ることが出来ました。研究テーマは、「ボロン酸型糖センサーとグルコースとの反応機構の解明」です。石原研究室に配属されて自分の研究テーマを持ち、結果を出せるか不安な時期も有りましたが、卒業論文を仕上げた時には、自分で結果を出した事への’’やりがい’’ を感じることが出来ました。修士に進んだ今もその気持を忘れずに研究し、将来社会人になった時に、研究室で得た経験を活かして努力を怠らないようにしたいです。

藤澤遼(中井研)

中井研 藤澤遼
「計算に基づく化学」

私は、高校時代の化学の授業で行った実験で化学に興味を持ち、化学・生命化学科に入学しました。学部時代には、無機・生命・有機・物理化学各分野の実験科目があり、多様な分野の実験をすることで、広い分野の内容を学習することができました。私が所属する研究室は理論化学の研究室であり、薬品などを用いた実験は行いません。その代わりに、コンピュータを用いた計算により、化学のメカニズム解明に取り組みます。計算により現象を追跡することができるため、実験では観測できないような状態やエネルギーなどを解析することができます。私の行っている研究では、計算時間が長くかかってしまう高精度な計算を、機械学習を用いて効率的に計算する手法を開発しています。高精度な計算を材料探索などに活用することができるように、今後も研究を進めていきたいと思います。

大倉(中田研)

中田研 大倉
「研究のおもしろさ」

私は学部の授業で初めて天然物の全合成研究を知りました。新たに開発した手法を用いて天然物の複雑な骨格を作り上げる天然物全合成の、化学の限界を押し広げる様に惹かれ、自分の手で天然物を合成したいと思うようになりました。生物活性天然物の不斉合成研究を主に行う中田研究室に入り研究を始めると、化学という分野の一部分だと思っていた有機化学が、全貌が見えない程細分化し深化していることを知り、ますます興味を持つようになりました。現在は天然物の全合成の他にも新規反応の開発、新規不斉配位子の合成と新しい方法論の研究などを行っています。どれも実験をすればする程新しい情報が得られ、一歩一歩研究が進んでいくことにおもしろさを感じています。毎日朝から晩まで研究しても、もっと研究をしたいと思える有機化学のおもしろさに、授業で気付けたことを幸運に思います。研究力を磨き、卒業までに天然物の不斉全合成を達成したいです。

川崎凛太郎(寺田研)

寺田研 川崎凛太郎
「研究の意義」

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは人類に大きな影響を与えました。この状況下で、私たちに何ができるのでしょうか。ここで活躍するのが生命化学だと思います。世界中の研究機関、製薬企業が新型コロナの予防薬、治療薬の開発に挑戦し、ワクチンや抗ウイルス薬が作られました。今こそ、生命化学の真価が問われる時代です。新型コロナに限らず、生命化学の研究者は人の健康や病気という課題に挑戦しています。私はがんの発症メカニズムの解析と抗がん活性物質の探索をテーマに研究しています。この研究で抗がん活性物質を見つけることができれば、革新的な抗がん剤の開発に応用することができます。生物を扱うことは生易しいことではなく、実験は失敗の連続です。しかし、人の命を救うことができる可能性を秘めた研究にやりがいを感じています。

小川 陽太郎(清野研)

清野研 小川 陽太郎
「化学・生命化学科での経験を将来に活かす」

私は、高校でお世話になった化学の先生が、化学・生命化学科の前身である理工学部化学科のご出身であることから本学科に入学しました。1年生から3年生の授業では、講義に加えて数多くの実験を経験し、その結果について他の学生と議論することを通じて化学について学んできました。研究室ではより広い視野を持って知見を深めていきたいと考え、現在は清野研究室でケム・インフォマティクスに関する研究を行っています。研究室ではコンピューター上で機械学習などを用いて研究を進めているためにオンラインでも研究を遂行できる上、フレックスタイム制を採用しており、自ら計画を立てて進捗を管理しながら研究に取り組んでいます。将来は、講義・実験・研究を通して培った、仮説検証を基にした課題解決能力と、個人の果たすべき責任が大きい環境下で過ごしたことで得た経験を活かして、多くの人に貢献できるような社会人になりたいと考えています。