水分子を例としてDCDFTBMDの構造最適化計算について説明します。
3.1. インプット
構造最適化計算では、収束法のアルゴリズムはBroyden–Fletcher–Goldfarb–Shanno(BFGS)法、最急降下法、共役勾配法から選択できます。デフォルトではBFGS法が選択されます。OPTTYPEで変更することが可能です。
- OPTTYPE=1:BFGS法
- OPTTYPE=2:最急降下法
- OPTTYPE=3:共役勾配法
3.2. 計算結果
エネルギー計算の後、エネルギー勾配の値が表示されます。エネルギー勾配の値から新しい構造を作成しエネルギー計算とエネルギー勾配を計算します。構造の収束は、エネルギー勾配の絶対値の最大と二乗平均平方根がそれぞれ1.0×10-4[a.u.]以下を下回るかどうかにより判定されます。上記のアウトプットでは4回の構造最適化計算後に構造が収束しています。閾値の設定は変更することができます。詳しくはマニュアルを参照してください。