プロフィール


 生命科学の爆発的な進歩とともに従来の化学という学問領域にも大きな変革期が到来し、ポストゲノム計画の一つの大きな国家プロジェクトとして、アメリカではNIH(国立衛生研究所)を拠点に、Chemical Genomic Centerが設立されました。再び生物学における化学が注目されるようになり、化学を出発点として生命現象を解明しようとする動きが国際的に活発になっています。
 釣りの世界の鉄則に、”潮目を探せ”という言葉があります。潮目とは、2つの異なる水流がぶつかり、プランクトンが発生し、それを食べる小魚が集まり、さらに大きな魚が小魚を狙って集まる場所です。潮目を見つける嗅覚を持つことが良い釣り師の条件だと言われています。
一方、学問の世界でも、異なる学問の境界領域で、新しい分野を開拓できる”潮目を探す”能力が現在問われています。このような時代的な要請を受けて、化学と生命科学の新しい”潮目を探す”ために、化学・生命化学科は設立されたのではないでしょうか。
 その目的のために、研究と教育の両面から、化学を基本に学ぶ学生にもわかりやすく、そして、知的好奇心を大いに刺激し、常に驚きを与えることを心がけて、研究の最前線から、分子生物学と細胞生物学の神秘的な世界まで案内していきたいと考えています。


ゲーテと寺田寅彦を愛し、自分はヘルマン・ヘッセの分身ではないか、という錯覚を子供の頃から抱いている。夏の富士山の頂上コンサートで、バッハの無伴奏チェロ組曲の全曲を演奏するのが一生の夢。


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